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Google Mapの情報劣化が問題視されつつも、画像認識技術がどんどん進化している

Google Mapで問題が起こっているというトピックがとくダネ!で紹介されていました(2019年3月26日)。

というのも、

実際は山なのに海になったり、

実際は埠頭の上にトイレがあるのに、海の上にトイレがあるように表示されたり、

という地図になっているとのこと。

https://trend-at-tv.com/word/19690

どうやら、今まで使っていたゼンリンの地図情報がなくなり、Google独自の地図情報作成を始めたことで、画像認識のミスによって問題が発生したようです。

https://matomedane.jp/page/25432

 

問題の1つに、海岸沿いの山が海として表現されているというものがありました。

https://twitter.com/rin_kawakoubou/status/1108881621711650816/photo/1

これは航空写真の画像をみると、山の斜面が影によって黒くなっており、海との境界が曖昧になっていたため、画像認識技術が海だと誤認識したためのようです。

つまりは、AIの画像認識技術での誤作動ということになりますが、AIに対して「この影っぽく見えるところは海に見えるかもしれないけど、ほら、影になっているでしょ?」と教えてあげることで、AIが次はミスしなくなるわけで、どんどんよくなる過程をまさに目の当たりにしたのだと思います。

 

また、別の問題として駐車場なのに道路扱いになってしまっている、という事例がありました。

交差点に隣接するマンションの駐車場が道路として認識され、信号の迂回路になってしまうというのを問題として番組では挙げていました。

この原因がはっきりとは説明ありませんでしたが、迂回する車の走行ルートから誤判断されたのではないか、とのことでした。

可能性としては、Googleマップをナビ代わりに使う方が一定数いることで、Google側でも車の走行ルートが蓄積した結果、みんなが迂回する駐車場を道路だと勘違いしたのではないでしょうか。

もしそうなら、Googleの情報収集力と分析力がすごいという一旦が見られ、今回のミスを修正することでさらにGoogleのアウトプット(地図)がよくなっていくことになります。

 

さらに、ゼンリンが今まではGoogleに情報を提供していたことも、実は他の国に比べて異例だったのだそうです。

ゼンリンは2005年からGoogleに地図情報を提供していました。なぜならゼンリンの情報収集力がものすごいから。

1000人もの調査員の方々が、地道に最新の道路事情をアップデートしていっていたことで、流石のGoogleもゼンリンに頼らざるを得ない状況だったようです。

そのデメリットとして、地図をオフライン利用禁止という制限があったようですが、ゼンリンからの縛りがなくなったことで、今後地図のオフライン利用が可能になるメリットが生まれ、災害時に電波が届かなくても地図情報を端末から確認できることになります。

今回のGoogleマップでは、地図のオフライン対応が実装されました。

 

今後、車の自動運転だけではなく、ドローンの自動運転にこの地図情報は必須になるわけで、Googleはその先手を打てる状況に着々と近づいているように感じます。

※2019年4月1日追記:以下の記事も参考に情報を補足しました。

https://toyokeizai.net/articles/-/272893?display=b

 

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