サイボウズ社が提供するローコード/ノーコードツール「kintone」の認定資格であるkintone認定アソシエイトを2021年3月に受験し、無事合格しました。
この試験、kintoneの一番基礎的なスキルを認定する試験ですが、kintoneの標準機能を網羅的に(管理者機能も含めて)知っておかないと合格できないので、基礎的な試験と言いつつも難易度はけっこう高めの試験だと思います。
その分、試験範囲を勉強することでかなり標準機能を知ることができるので、個人的にはいい試験だと思っています。
今回、私が試験を受けるために勉強した時に「そうなんだ!」と気づいた細かい機能ポイントをいくつかメモしておこうと思います。
(2021年4月時点、ポイントが20個以上あり、少しずつ振り返りながら整理しています)
学習に使ったもの、サイト
私の場合の勉強は、Youtubeがメインでした。ラーニングコンテンツ上で公式に50本の動画コンテンツがあり、それを全て「2倍速」で見ました。
2倍速で見るのがオススメです。本当に2倍速がオススメですw
また、時間がない場合は、50本の動画の全て終わりに1問だけ練習問題があるので、
・まず各動画の練習問題を解く
・問題の内容がまともに理解できていなければ、動画を見る
を繰り返せば、合格ラインにかなり近づけるかと思います。
さらに詳細を学ぶときは、公式の書籍「kintone認定 アソシエイト試験対策テキスト[第2版]」の問題をしっかりやれば(理解すれば)十分です。
学習しながら気づいた標準機能の細かいポイント
学習する中で「あ、そうなんだ」と気づいたポイントをメモします。(私自身も今後記憶に定着しておかなきゃ、と思っているポイント)
私自身、とあるkintone利用組織で管理者的な立場でアプリを作ったり運用したりしていますので、簡単なところは業務の中で理解している(つもり)ですが、学習しながら細かい点で気づいたところを何点かご紹介します。
質問形式で以下に20以上メモしています(整理中)。
実際の試験ではもう少し具体的な設問になるので難易度は下がりますが、これらの質問にほぼ回答できる状態でしたら、今すぐアソシエイト試験を受けても問題なく合格できるかと思います。
関連リンクとは?(機能そのものの理解)
関連リンク(テキスト4−2−6)そのものを理解していませんでした。スペースの一番右下にあるので気づいてすらいなかった・・・
別のスペースあるアプリへのリンクを追加できるので、スペースをまたいでアプリを利用するケースでは便利に使えるかもしれません。
ゲストスペースにゲストを招待できるのは?
ゲストスペース(テキスト4−3−3)についての気づきポイントです。
ゲストスペースを作成できるのはkintoneシステム管理で許可されているユーザーだけ(kintoneシステム管理者)ですが、ゲストスペースにゲストを招待できるのは誰か?というと・・・
ゲストスペースの管理者であれば、招待できます。
ちなみに招待はメールアドレスを入力することで行います。
プロセス管理にユーザープロフィールでのカスタマイズ項目を利用できるか?
プロセス管理は理解が大変な標準機能の1つですが、そのプロセス管理の承認者に「ユーザープロフィールに追加したカスタマイズ項目」を利用できるか?というと・・・
できます。
動画の中ではユーザープロフィールに「上司」というカスタマイズ項目を追加し、当該ユーザーの上司ユーザーを設定することで、プロセス管理の承認者に当該ユーザーの上司を自動で設定できるという説明がありました。
この辺りの使い方はプロセス管理の仕組みをきちんと理解した上で使うような高度なテクニックだと思います。(私はまだ使えない)
「組織の管理者」を設定して運用方針を自走させることができる
この「組織の管理者」は、kintoneユーザー数が増えるに従って導入できる便利な機能だと思っています。
通常、kintoneユーザーの追加や削除は「cybozu.com共通管理者」でなければできませんが、「組織の管理者」を設定することで「◯◯事業部のユーザー管理をAさんに委任する」ことができるようになります。
社内で統一した契約は情報部門で行いつつも、アメーバ型組織として自走させるために、ユーザー枠を設定する程度であとは事業部ごとにユーザー管理を委任するような運用ができそうです。
役職を設定することで、プロセス管理やアクセス権などの設定で参照できるか?
できません。
ただし、グループ(ロール)の設定で、役職を条件にグループ(ロール)を設定し、そのグループを参照することはできます。
この辺りも標準機能を使いこなす上で便利な機能ではありますが、きちんと理解した上で使いこなさないとおいおい管理者を引き継いだ後に困ることになりそうです。
ポイントとしては、
・役職を条件にグループを作成するときは、動的グループを用いることになる。(動的グループを理解しているか?)
・プロセス管理で「ユーザーを選択」するときにグループを参照できる。
というあたりを最低限理解しておかなければなりません。
csvファイルを読み込んで、ユーザーを一括で登録できる
組織の事前設定で、日時を指定して変更することができる
組織間のアクセス権を設定すると、所属する最上位組織が異なるユーザーはお互いのプロフィール画面を見られる?
監査ログの保存期間は?
スペーステンプレートのファイル自体を作成できるユーザーと、テンプレートを元にスペースを作成できるユーザーは?
ヘッダーの色を変更できるユーザーは?
お気に入りとブックマークの違いを正確に理解できているか?
検索について、スペース、アプリ、スレッドで検索範囲を絞れるのは?
コメントと変更履歴、無効にするときはどうするか?
コメントと変更履歴、無効にした時に削除されるか?(これ重要)
サブテーブルや関連レコード一覧のフィールドは、絞り込み条件とソートに指定できるか?
レコードの一括削除を行うために必要なのはどの権限か?
テーブルの内容は一覧に表示できるか?絞り込み条件に指定できるか?
テーブルの内容はソートできるか?合計できるか?
YEN関数は計算に使えるか?
チェックボックスフィールドは、計算式で参照できるか?
ルックアップでは、元のアプリに同じアプリを選択できるか?関連レコード一覧では?
まとめ
メモしてみると、私自身もまだまだ理解していない機能が多いことがわかります。。。
これらが全て標準機能の話、というのが肝かと思っていて、カスタマイズ(コーディング)をする以前の段階で、ある程度kintoneの標準機能を理解することは重要だと思いますので、kintoneに関わる方はぜひkintone認定アソシエイトを学習してみることをオススメします。