What is Web2.0がティム・オライリーによって提唱されたのが2005年、つまり14年も前になりますが、このWeb2.0のなかで「貢献者としてのユーザー」と言われるものがありました。
これは、それまでは一方的に情報を受け取るだけだった利用者が、今後はユーザー自身が評価したりレビューしたりと新たな情報・価値を生み出し、ユーザーがコンテンツ形成に貢献していく、というものでした。
例えばAmazonを始めとする通販サイトでは、ユーザーが星1つから5つまでの評価をすることで、よい商品が評価されて売れていき、悪い商品は淘汰され消えていく、というまさに世界をよくしていくスパイラルアップの仕組みができてきたわけです。
しかし、最近(2019年12月上旬)テレビニュースを見て愕然としました。
いえ、近頃はうすうす気づいていたので、なんとなく星5のレビューではなく星4のレビューなどを見たり、レビューの文章が怪しい日本語になっていないか、といった点を注意していたのですが・・・そう・・・Amazonのレビューを中国業者が不正して、「高評価をつければ500円返金する」といったやり取りを購入者と行っているというのです。
これは、Amazonで購入した商品に問題があり、悪いレビューを行った購入者に対し、販売者が金銭でレビューの削除を要求したというものです。
「Amazon レビュー 不正」などで検索すると色々出てきます。
Amazon利用者による掲示板でも、これに関するトピックがありました。
もちろんAmazon自体もこういった不正は問題視し、個別に対応しているとのこと。
一刻も早く不正が無くなって欲しいところですが、そう簡単にこういった不正を消すことはできないと思われます。
私たちユーザーは騙されないように気を付けなければなりません。
ではどうすればよいのでしょうか?と調べてみると「サクラチェッカー」というサイトがありました。
実際に不正を行っているFacebookグループに潜入して分析した方が、サクラでレビューをしている場合の傾向を分析し、商品URLだけでチェックできるようにしたとのこと。使いかたは商品URLをコピペするだけなので簡単です。
私も試しに「USB充電器」で検索して出てきた商品(Ankerのようによく知られた名前ではないブランド)を選んで、サクラチェッカーで調べてみたのですが・・・いきなり見事に「危険」と出ました。
その商品のレビューを見てみると、確かにレビューの文章に違和感があり、極端に星5が多いというものでした。
このようなサクラチェッカーのほか、レビュー内容をどうやって見て判断すればよいか、など、例えばこちらのサイトなどでも開設されていて参考になるかと思います。
ただし、この不正にレビューされている商品が明らかに悪い商品かどうか、までは分からないことに注意が必要だと思います。
つまり、サクラの不正レビューが例えついていたとしても、購入者の中にはコストパフォーマンスに満足している購入者もいるだろうということです。
それは、レビューをきちんと読んで自己判断して購入することでしか、分からないことなのですが・・・
最後に、購入者を騙してでも儲ける生き方ではなく、購入者を幸せにして儲ける生き方のほうが、自分自身も幸せだということに気付いていただきたいと思います。