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マインドフルネスでの瞑想による脳への科学的効果

 マインドフルネスがビジネスの世界でも使われ、いろいろなセミナーが行われたり、書籍が紹介される場面を目にする機会が増えています。

 マインドフルネスでは瞑想がおもな実践方法ですが、科学的にもその効果が裏付けられているとのことで、どういった効果があるのかについて少し調べてみました。

参考:Hölzelほか「Mindfulness practice leads to increases in regional brain gray matter density」

 これは、MBSR(Mindfulness-Based Stress Reduction)という、8週間に渡って行われるマインドフルネスに基づくストレス軽減プログラムを行った結果、脳の灰白質(brain gray matter)の密度に有意な増加が見られたというものです。

被験者には、毎日45分間のエクササイズプログラム(瞑想など)が宿題として出され、最終的には1日平均27分間は実施したとのこと。

「毎日約30分の瞑想をすると、どのような脳の変化が起きたか」と言い換えてもよさそうです。

その結果、被験者の解剖学的MRI画像を、
Mindfulness practice leads to increases in regional brain gray matter density
のFigure 1で見てみると、Left hippocampus(左海馬)のGMC(Gray Matter Concentration:灰白質密度)が、左のControls(対照群)では変化が少ないのに対して、MBSR(マインドフルネスのストレス軽減プログラム被験者)では、有意に増加している、という結果が示されています。

海馬は、シナプスを再構築して新しいニューロンを生成する能力でも知られているとのことですが、今回のプログラム被験者では、海馬での灰白質の密度が増加したと考えられるそうです。

海馬は記憶に関することだけでなく、感情の調整にも関係していると考えられていますが、例えばうつ病(major depression)やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などのストレス性の障害の影響によって、海馬の密度や体積の減少が起こってしまうと考えられています。

つまり、海馬の灰白質はストレスによってダメージを受けてしまうけれども、瞑想によって一部回復する可能性があるということが科学的に示されているということでしょうか。

その他にも、感情の起伏を制御する働きについての瞑想の効果も脳科学的に明らかになりつつあるようです(瞑想したら気分が落ち着く、というのは誰でも体感できることですが・・・)。

宗教的な雰囲気を感じる方もいるかもしれませんが、科学的な根拠がどんどん示されていくことで、ビジネスの世界でもマインドフルネスに取り組む企業など増えていきそうです。

ダイヤモンド社からは、ハーバード・ビジネス・レビューから[EIシリーズ] マインドフルネスという書籍も出版されていて、非常に参考になります。

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