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インドネシアのTORAJAコーヒーを調べると、インドネシア独立の歴史やTubruk(トゥブルック)という飲み方まで勉強できました

先日ジャカルタに出張したとき、インドネシア事業の仕事仲間Ayuさんから頂いたコーヒー、TORAJAとあります。

育休に入ったAyuさん、無事お子さん生まれたかな

インドネシアでも、みんなコーヒーは飲むそうです。
インドネシアのコーヒー栽培も有名ということで、この「TORAJA」ってなんだろう、と思いまして、インドネシアのコーヒーについて調べてみたいと思います。

TORAJAは、トラジャ地域のコーヒー

トラヤかと思いましたが、トラジャと読むようです。
トラジャ族という現住少数民族が住む高地がトラジャ地域と呼ばれ、このあたりで栽培されるコーヒーにこの名が使われるようです。

トラジャ地域は、スラウェシ島に。

Google mapで調べると、トラジャ地域の場所はスラウェシ島にあることが分かります。

ちなみに、スラウェシ島は、アルファベットのKの形をしている島です。
この島の北側がぐにゃっとCの形になっていますが、この真ん中を赤道が通っています。つまり、ほぼ赤道直下の地域。

この高地に住むトラジャ族がトラジャコーヒーの名前の由来

このスラウェシ島のなかでも西スラウェシ州と南スラウェシ州の山間地域に住むマレー系の先住少数民族がトラジャ族です。
「トラジャ」は、この地域の言葉で「高地の人々」を意味する「ト・リアジャ」(to riaja)が由来とのこと。
赤道直下であっても、高地なのでコーヒー栽培に適しているんですね。

トラジャ族については、生と死を同等かつ相対的にとらえ、豊穣や生殖には相応の「死」が必要不可欠という概念があったそうで、興味深い特徴がありますが、ここでは話がそれるので触れません。

一度衰退したコーヒーを、キーコーヒーが復活させた

第二次世界大戦以前からコーヒー栽培がオランダを通じて行われていたけれども、その後のインドネシア独立によるオランダ撤退により衰退したのち、復活させたのはキーコーヒーとのこと。以下はWikipediaの引用ですが分かりやすくまとまっています。

 トラジャでのコーヒー生産は第二次世界大戦以前から行なわれ、オランダ王室御用達に指定されるほど高い評価を受けていたが、インドネシア独立後オランダ人が去ると衰退した。この荒れた農園再興に尽力したのは、日本のキーコーヒーだった。

 1970年に伝説のコーヒー復活に乗り出した同社は農場開発や道路整備などを進め、1978年に「トアルコトラジャ・コーヒー」として販売を開始した。「トアルコ(TOARCO)」とは、トラジャ アラビカ コーヒー(TORAJA ARABICA COFFEE)の頭2文字ずつを取った頭字語である。現在では、現地法人トアルコ・ジャヤ社(PT. Toarco Jaya)を設立し、農園と加工工場を備えてトラジャ・コーヒーを生産している。トラジャ人労働者が収穫・乾燥し、選別と豊かな湧き水を用いた洗浄を経て出荷される豆は世界中から高い評価を受けている。近年は新規に参入する企業も増えている。

引用:Wikipedia「トラジャ族」の「コーヒー」より(2019年12月17日時点)

ここからは、その他歴史を調べているといろいろ勉強になったので、簡単に箇条書きにしますが、
・インドネシアは、オランダに300年間統治されていた。
・統治というのは、オランダ東インド会社(VOC)による植民地化ということ。
 (植民地化の酷さについてはここでは触れない)
・植民地化されたオランダ領東インドで、コーヒーなど農産物が栽培されることで、トラジャコーヒーもその地位が確立された。
・第二次世界大戦後、インドネシア独立戦争を経て1950年にインドネシア共和国が誕生。ここでコーヒー栽培も衰退。
・1970年に日本のキーコーヒーが復活を進め、1978年にやっと「トアルコトラジャ・コーヒー」が販売開始

といことで、涙なしには語れない、壮絶な歴史を経たコーヒーだということがうかがえます。

特に、第二次世界大戦からインドネシア共和国独立までの出来事として、
・1942年にスマトラ島・ジャワ島に日本軍が進攻し、軟禁されていたスカルノハッタなどの民族主義運動の活動家を解放 。
・1945年8月15日の終戦から2日後の8月17日にインドネシア独立宣言
・インドネシア独立を許さず再植民地化を狙うオランダ軍、イギリス軍との戦闘が1949年まで続く。
 (それにしてもこの1948年、1949年のオランダは相当醜いことをやっているのが残っています。植民地時代からそうだったのでしょう)
・インドネシア側に元日本軍の義勇兵3,000人も参加。日本人の死者は1,000名以上に及んだ。
・1950年にインドネシア共和国の樹立が宣言された。
・その後、スカルノ大統領は、1958年の来日時に感謝の意を示し、石碑が東京青松寺に建てられている。
(この記事を書いた日の午後に青松寺に行ってきました。別記事で詳しくご紹介したいと思います。)
そういった歴史があるから、インドネシアが親日だということがよくわかります。

東京都港区青松寺にある石碑。スカルノ大統領が1958年に訪問をきっかけに建碑されたそう。

今回のコーヒー:JJ ROYALコーヒーのTORAJA BLEND GROUND COFFEE

少し話がそれました。

今回、ジャカルタに行った際に現地メンバーにもらったコーヒーについて調べてみようと思います。

上で調べたのは、トラジャコーヒーは1978年にキーコーヒーがトアルコトラジャコーヒーとして復活させたものだということでしたが、こちらはキーコーヒーのものではなさそうです。

ただ、「PRODUCT OF INDONESIA」とあり、インドネシアで生産されたものには間違いありません。
URLも載っているので、www.jjroyalcoffee.com を訪問してみます。

JJ Royal Coffee

するといきなり出てきた美女と野獣(トラ)、勢いありそうです。

ABOUT US
JJ ROYAL is a family owned business that prides its products by working directly with with farmers to source only grade 1 quality coffee across the islands of Indonesia. JJ ROYAL began on the island of Java, Indonesia in 2001, and has grown to become Indonesia’s favorite premier gourmet Coffee Brand.

https://www.jjroyalsupreme.com/aboutus

とあり、2001年にジャワ島で始まった会社のようです。
その下のほうまで目を通すと、何やら気になる文言が出てきました。
「What is KOPI TUBRUK?」というものです。

KOPI TUBRUKという飲み方

WHAT IS KOPI TUBRUK?

KOPI TUBRUK HAS BEEN THE TRADITIONAL INDONESIAN METHOD OF BREWING COFFEE FOR GENERATIONS, WHERE COFFEE GROUNDS ARE BOILED ALONG WITH SUGAR, RESULTING IN A THICK COFFEE DRINK SIMILAR TO TURKISH COFFEE. TO THIS DAY, THE LOCAL LIFESTYLE STARTS WITH A CUP OF FRESHLY BREWED KOPI TUBRUK EVERY MORNING.

https://www.jjroyalsupreme.com/aboutus

実はわたしも袋の裏をみて気になっていたのが、このKOPI TUBRUKというものでした。下のところです。

コーヒーの飲み方として4つのSuggestion(提案)がされています。
- Tubruk
- French Press
- Drip
- Coffee Maker
の4つです。おそらく一番左にあるのがおススメの飲み方だと思いますので、Tubrukが一番おススメなのではないかと思っていました。
コーヒーに熱湯をそのまま注いでいただくような飲み方だと思います。トルコのコーヒーも同じような飲み方だと聞いたことがあります。

専門的なKOPI TUBRUKの飲み方、別途ググってみます。

するといろいろと出てきました。コピトゥブルク、コピ・トゥブルックと読むようです。
・コピ(Kopi)は、コーヒーのこと。
・トゥブルック(Tubruk)は、ジャワ語で「ぶつかり合う」というような意味を持ち、コーヒー豆を臼ですり潰すあたりが由来のようです。
 (そう・・・確かに今回のコーヒーは細かくすり潰されたような粉で、フィルターだとかなり目詰まりしました・・・)
・飲み方は、ガラスのコップが多く、ただ粉に熱湯を注いで3分ほど待ち、フーフーして飲む。最後、沈殿したところは飲まずに終わり。
・基本砂糖たっぷり、甘くして飲まれる。

といった感じで、インドネシアでのローカルルールがこのコピ・トゥブルックのようです。
こちらのインドネシア在住の方のブログが、詳しく説明されていて読みやすかったです。

沈殿コーヒー/Kopi Tubruk(ヌサンタラ・キッチン − インドネシアごはんを、作る、食べる。)

とにかく、明日はフィルタードリップではなく、このTubrukで飲んでみようかなと思います。

TORAJA BLEND GROUND COFFEEは、どういうコーヒー?

今回いただいたコーヒーの商品名はJJ Royal社の「TORAJA BLEND GROUND COFFEE」で間違いないと思うのですが、検索してもどういったものなのかほとんど出てこず、アマゾンで売っている(しかも高すぎ…)ものぐらいしか出てきません。
ブレンド、とあるので、TORAJAコーヒー以外にもブレンドされているとは思うのですが、どういったブレンドなのかちょっと知りたい・・・

ただ、わたしでも感じることができたのは、開封した直後に感じられた甘い香りです。
パッケージにも「caramelly aroma」とありました、確かにキャラメルのような甘い香りがしました。これがトラジャコーヒーの特徴なのかもしれません、砂糖タップリ入れて飲む私の飲み方には結構合う気がします(笑)

ということで、いろいろAyuさんからジャカルタでいただいたトラジャコーヒーから、スマトラ島のトラジャ族だけでなく、日本とインドネシアの友好の歴史なども学び、港区の青松寺に行ってスカルノ大統領の言葉の石碑まで見に行った面白い1日でした。

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