歴史

ドラマ三国志でタイミングよく吐血するシーン集

中国のドラマ三国志、95話もある大作で非常に面白い作品で、私はTSUTAYAのDVDで一通り見た(字幕版)あと、Amazonプライムで3周し、合計4周目を終わったところです(2021年3月時点)。

このドラマは、曹操はじめ色々な武将の人物像がとてもよくわかり、三国志好きの形にはぜひともお勧めします。

そんな中、この作品ではことあるごとに名将たちが吐血しますw
吐血するのはその武将に大変なショックを与えるような重大な事件であり、物語の転換点だと言い換えることもできるわけで、そのシーンを集めてみました。

※4周目を見ながら気づいたらメモしていきましたので、漏れはあるかもしれません。5周目以降も見直していきます。

1. 袁紹 官渡の戦い

第29話 21分過ぎ。官渡の戦いで烏巣を襲撃され兵糧を失った袁紹が、曹操本陣に奇襲をかけるも曹仁に返り討ちにあい、逆に曹操に本陣を攻められて戻れないと聞き「曹操め!不倶戴天の敵だー」と叫んだ直後に吐血します。曹操と決戦することもなく、袁紹軍は冀州に撤退します。

2.袁紹 官渡の戦い2

第29話 。袁紹軍が撤退するおり、許攸に待ち伏せされて「袁紹は優柔不断、無能な君主である」などと罵られ、激昂して策にはまり、なんとか逃げ延びたところで「70万の大軍が100騎にも満たぬのか、もはやこれまでか!」と自害しようとするところを息子たちに止められて吐血。

3.周瑜 南郡の戦い

第47話、16分45秒過ぎ。南郡を巡る曹仁との戦いの中、曹仁の策にはまり毒矢を受けた周瑜。軍営の前で罵る曹仁に対して怒りのあまり向かおうとした周瑜が、突然血を吹きます。

4.周瑜 南郡の戦い2

第47話 24分50秒過ぎ。周瑜の策で曹仁を破ったあと、南郡を取りに城門へ行くとそこには趙雲が。うまく隙をついた諸葛亮の策にしてやられた周瑜が、ショックで吐血します。
ここは「ブシャー」ではなく、「ゴフッ」系の珍しいシーンです。

5. 周瑜、劉備を逃し、怒りで吐血を繰り返す

第56話 10分30秒ごろ。劉備が呉に赴き孫小妹(孫小香)を妻に娶り、その際の周瑜の暗殺作戦が失敗に終わったあと、劉備が呉から荊州へ逃げ出すために長江のほとり劉郎浦(りゅうろうほ)までやってきたところで周瑜に追いつかれます。

しかし、すんでのところで諸葛亮の指示で動いた黄忠、魏延が助けに間に合い、、、劉備を仕留め損ねたショックで吐血。

その後「殺せ・・・殺せぇ!」との周瑜が叫び戦闘が始まりますが、魏延の部隊に阻まれ、劉備は無事船に乗り込み荊州へ。

去り際に、諸葛亮からの別れの言葉として船から散々罵られ、、、吐血。

続けざまに吐血し白目を剥いて倒れます、なんと可哀想な周瑜。。。

さらに呉の柴桑に戻った周瑜は、黄忠から罵られた言葉、
 「周郎の妙計、天下を安んず、妻を失いまた兵を挫く」
劉備を逃し、諸葛亮に笑われたことへの怒りで吐血します。

ちなみに左にいるのは呂蒙

6. 関羽、

第72話。呂蒙による襲撃で荊州を失い、荊州の東の砦を徐晃率いる魏の精鋭軍に破られ、呂蒙が荊州を落としたと連絡があり、

荊州を失い、1000余りの兵になり、襄陽

7. 劉備、陸遜の火計に大敗し吐血

第82話 32分ごろ

関羽、張飛を失い、呉に怒りの軍を進めるも夷陵の戦いで陸遜の火攻めに遭い、70万の軍勢を失った劉備。白帝城へ逃げ込み、疲弊するなかで死期を悟ったのか息子の劉禅と諸葛亮を呼び寄せます。そこへ呉の諸葛瑾が戦いで奪った蜀の兵馬を戻し、再び同盟関係を結んで曹魏に対抗することを提案します。それを聞いた劉備が立ち上がり、

「ぶほっ!朕を・・・侮辱しに参ったのか!」と血を吐き倒れます。

この時期の劉備は、関羽・張飛を失った怒りで諸葛亮含む側近の話に聞く耳持たず、残念な状態になってしまった劉備が描写されており、物語の重要な転換点であることがよく分かります。

8. 王朗、祁山の戦い(諸葛亮の逸話)

第85話、29分30秒ほど。諸葛亮率いる蜀軍と、曹真率いる魏軍がぶつかった祁山の戦い。魏軍の軍師として参戦した齢74の王郎に対し、戦場で開戦前に諸葛亮が王朗を罵り、戦わずして王朗を倒します。

諸葛亮「老いぼれは早く立ち去れ。お前を斬り、剣を汚したくはない」

王朗「ぶわぁー!」

罵っただけで人を殺す孔明の力よ

9.曹真、陳倉の戦い

第90話、34分45秒頃。陳倉を蜀から取り返すも、雨季で鎧は腐食し剣は錆び、諸葛亮にコテンパンにされて逃げる魏の曹真が死を覚悟しているところへ、司馬懿が援軍に駆けつけたが、腰を痛めて動けない曹真に司馬懿が意味深に肩を叩くと吐血w

もはや意味がわからない司馬懿の技ですw
おそらく、何か司馬懿に関しての逸話があるのだと思われます。

そして西征大都督に返り咲いた司馬懿仲達と諸葛亮孔明による231年の祁山の戦いが始まります。

10. 諸葛亮、祁山、上方谷で天に見放され吐血

第94話、3分40秒ほど。そしてついにこの男にもその時が訪れます。。。北伐開始から10年、祁山(きざん)出陣は6度目にしてついに、上方谷(じょうほうこく)での火攻めで司馬懿を窮地に追い込んだ諸葛亮。

抵抗すら諦め、あとは死を待つのみの魏軍が悲しみのうたを合唱し、司馬懿が自決しようとした瞬間、奇跡的に土砂降りとなり魏軍が息を吹き返します。

天に見放された孔明・・・「私は見放された!ブシュー!」

そしてこの後五丈原にて星落つ。。。

吐血ランキングからもわかる周瑜の悲劇

まずは吐血シーンの回数をランキングで示します。(4周目での確認情報。今後訂正する可能性もあります。)

  • 5回:周瑜
  • 2回:袁紹
  • 1回:関羽、劉備、王朗、曹真、諸葛亮

周瑜がダントツのトップです。やはり三国志演義のピークは赤壁の戦いを挟んでの諸葛亮と周瑜の駆け引きであり、「既生瑜、何生亮」(天は周瑜という逸材が既にいるのに、なぜそれを上回る逸材である諸葛亮を生んだのか)といった周瑜の悲劇を描いている点がもっとも人気を呼んでいる、と言えるのかもしれません。

吐血シーンから考察する重要な事件

ここでの吐血シーンからの重要な事件は以下になります。

  • 袁紹:決断力に欠ける袁紹の大軍70万を官渡で曹操が打ち負かし、魏が強大になっていく
  • 周瑜の死:南郡の戦いで周瑜率いる呉が魏に敗れ、劉備暗殺に失敗し、その後の周瑜の早世に繋がる
  • 関羽の死:呂蒙に討ち取られた関羽、これに劉備が激怒し冷静さを失うことで三国のパワーバランスが崩れていく
  • 劉備の死:呉の討伐に失敗し、劉備が病に倒れ命を落とす
  • 王朗の死:ここだけあまり重要ではないような・・・諸葛亮の恐ろしさを象徴する逸話
  • 曹真:曹真が無能な魏の大都督として描かれ、司馬懿の台頭につながる
  • 諸葛亮の死:蜀漢の復興が潰え、司馬懿の魏での地位確立・クーデターにつながる

吐血シーンに注目するだけでも、物語の大きな流れを見ることができました。

当然、このほかにも面白い逸話が数多く描かれています。
例えば呂布と貂蝉の物語や、趙雲の阿斗奪還、関羽の千里行、曹丕と曹植の七歩の詩、などさまざまな逸話がドラマの中に盛り込まれています。ただやはり赤壁の戦いより以前に魅力的な物語が多い気がするのが個人的な感想です。

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